生命保険

生命保険とは?保険の種類とメリット・デメリットをFPがわかりやすく解説

就職、結婚、出産、病気、退職、介護など、人生の転機に生命保険への加入を検討しているのではないでしょうか?

ところが保険に入ろうと思っていろいろパンフレットを集めて実際に読んでも、それぞれの保険商品にはどのような特徴があるのか?

自分にはどの保険が合っているのか・・・、検討がつかないという人は多いです。

保険会社に相談に行けば保険について教えてくれますが、結局は理解できてない状態で勧められた保険にそのまま加入してしまった・・・という声をよく耳にします。

ところが、保険料は長期間にかけ続け、マイホームを建てることの次に大きな出費と言われているので、適当には決められません。

この記事では、はじめて保険に加入する際には何をチェックすべきか、ぜひ知っておいてほしい生命保険の基礎知識や、生命保険の種類やメリット・デメリットを解説していきます。

 生命保険とは?FPが初心者にもわかりやすく解説

FP ももか
FP ももか
こんにちは!保険ラボのファイナンシャルプランナーのももかです

主婦イトウさん
主婦イトウさん
ももかさん、生命保険に加入したいけど、難しくてよくわからないんです!

フクロウ先生
フクロウ先生
保険の基礎からみんなで勉強しよう!

保険とは、保険に加入する人がお金を出し合って、もしもの状態になった時に、保険金が支払われる金融商品です。

なぜ保険に加入するのか?

人はいつ病気やケガに苦しめられるかわかりません。

病気やケガで治療が必要になればある程度に費用がかかり、入院や通院するとなれば、その間の収入が減るために補てんするための資金が必要です。

入院によって病院までの交通費や入院中の生活費など、今まで存在しなかった出費をまかなうためには保険金がもらえると助かります

生命保険は自分のためというよりも、家族のために加入する人が多いです。

例えば、万が一の時に残された家族の生活の保障のため、または長生きして自分に介護が必要となった時や、生活費が自分でまかなえなくなった時など、家族が生活に困らないように保険に加入します。

生命保険の仕組みについて

生命保険は大きく分けて①定期保険、②養老保険、③終身保険の3つです。

①定期保険は掛け捨ての保険で、保険期間が決まっています。

契約期間内に災害や障害など保険金が発生するようなものに合わなければ払い戻しはありません。

②養老保険は貯蓄と保障の両方を持っている保険です。

保障は大きいですが、その分だけ保険料は定期保険よりも割高になります。

③終身保険は一度加入すれば死ぬまで一生保障が続くという保険です。

定期保険のように掛け捨ての保険でないため、遺族は必ず保険金を受け取れます。

保険と貯蓄はどこが違う?

将来のために保険に入ることはわかったけれど、貯蓄していれば問題はないのでは?と思う人もいるでしょう。

保険と貯蓄はどこが違うのか、保険と貯蓄のメリットとデメリットをわかりやすく説明します。

貯蓄の特徴は?メリットとデメリットについて

貯蓄は三角という言われ方をしています。

貯蓄は最初は0ですが、時間が経過していけば徐々に上向きに貯蓄高が上がっていくため、三角の形でお金が増えます。

貯蓄の一番のメリットは、貯めたお金を自分が好きな時に、好きなように使えるところです。

しかし最初は計画的に貯蓄できていたとしても、急な出費などがあると、いつも貯蓄が予定通りスムーズに増えないこともあるでしょう。

また問題にぶつかってお金が必要になった時に、必要なだけの金額を用意できないケースも想定できます。

何か目的があって貯蓄していても、目標額になかなか到達しなかったら、途中で挫折する人もいます。

保険の特徴は?メリットとデメリットについて

三角の形である貯蓄に対して、保険は四角形の形でお金が入ります。

貯蓄は0からのスタートですが、保険の場合は保険契約が成立したら、もしもの時に一定の保険金額を受け取れるので、最初から0になることはないのが一番のメリットです。

ところが保険は貯蓄と違って、目的以外に利用きないというデメリットがあります。

掛け捨ての保険などは保険が払えなくなったなどの理由で解約すれば、もうこれまで出してきたお金は戻ってきません

何かあったときの保障は厚くても、解約で戻ってこないのは大きな悩みです。

一世帯あたりの平均の生命保険の保険料

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(平成27年)によると、1世帯あたりの生命保険料の保険料は約38.5万円で、月毎の保険料は3万2千円です。

初めて聞いた人はこんなに多く払っているのか、、と驚かれるでしょう。

この数字には学資保険、個人年金保険、相続対策や貯金目的の保険も含まれていて、あくまでも平均なので、中にはもっと多くの保険料を払っている人もいます。

それぞれの家族構成や収入、年齢などによってもかなり変わってきます。

生命保険の情報の中には不安をかきたてるようなキャッチコピーもありますが、現実的に今の自分にはどれだけの保険があればよいのでしょうか?

一般的な目安は、死亡保障や医療保険などの掛け捨て部分が多い保険は世帯の収入の5%です。

生命保険の保険料はいくらにしたらいいの?

生命保険の保障額を考える前に、保険料として払える大まかな金額を前もって考えておくことが大事です。

具体的に保険を選ぶ段階になってから、再度計算します。大まかな数字をまず考えておくのは、支払える金額でないと加入できないからです。

どのくらいまでならムリなく払い続けられるかを確認しておきましょう。生命保険は家計を切り詰めてまで入るものではありません。

長年にわたって保険料を払っていくことになるので、自分の状況にあった金額でないと、しっくりこないまま払い続けることになってしまいます。

イトウさん
イトウさん
まずは自分と家族にあった保険料の金額を出すんですね!

次に考えないといけないのが、自分の家族に必要な保障額です。

ここからは生命保険の必要保障額を計算する方法について説明してきます。

生命保険の必要保障額の計算する方法

具体的な保障額を算出する方法は、

  • 家族構成
  • 年齢
  • 職業
  • 収入

また、家族一人一人のライフプラン(お子さんの進路や住宅の購入時期など)をふまえて計算します。

ですから、十人十色で違ってきますが、そこから、

  • 国民年金
  • 厚生年金
  • 国民健康保険
  • 健康保険

などの保障額や、会社員の人は退職金や弔慰金、世帯主がなくなった場合は配偶者の収入、配偶者の老後の公的年金、貯蓄や資産などがあれば差し引きます。

このようにこれらの計算した上で、必要保障額を全体的に計算して出してから選ぶのが保険選びの基本です。

FPももか
FPももか
生命保険に入る前に必要保障額を出しましょう。ライフプランも考えるとより正確な数字がわかりますよ

生命保険の種類とは

自分や家族の保障額がわかったら、次は保険選びを説明します。

生命保険の種類は大きく分けて次の4種類があります。

  1. 入院・手術・治療・特定の病気・介護などの商品
  2. 死亡した時の保障「死亡保険」
  3. 積立や将来に貯えやすい「個人年金」や「学資保険」
  4. まとまったお金を運用したい時の商品

この4種類はさらにいろいろな種類に分かれているので、加入する時に確認しましょう。

生命保険には主契約とプラスαーでつけられる特約があります。

勧められるがままに入った場合、主契約の保障が少なくて、無駄な特約がたくさん付いている保険もあるので、主契約だけで判断しないようにしましょう。

イトウさん
イトウさん
保険にはそれぞれ目的があるんですね。保険の勉強が楽しくなってきました。

今必要な保険とは?ライフステージごとに必要な保険を紹介

独身の時に加入した保険は、結婚してからもそのままでよいのでしょうか?

結婚したり、子供が生まれたり、生活が変わるだけで必要な保険も変わってくるので、ライフステージが変わるごとに保険の見直しをしなければいけません。

それぞれの生活今必要とされている保険はどれなのか、ライフステージごとに必要な保険が何かについて説明するので、自分が当てはまる項目を読んで、保険がはじめての人は保険選びの参考にしてくださいね。

独身生活に必要な保険とは?

1. 医療保険
2. がん保険
3. 生命保険
4. 個人年金

会社に入ったばかりの新社会人は、会社に来た保険会社の営業から保険加入を進められることは多いです。

よくわからないのうちにすすめられるままに保険に入らず、独身の今の自分に必要な保険を考えましょう。

独身生活中に生命保険に入る時に、チェックしたいのが死亡保障です。

結婚して子供がいるなら家族のためにお金を残したいですが、独身のうちは高額な死亡保障は必要ないです。

保険会社から進められた生命保険にそのまま加入した人を調べると、高額な死亡保障が付いていることが多いです。

死亡保障が高額になれば生命保険料は高くなるので、死亡保障は自分の葬式代程度に抑えたほうがよいです。

独身生活で保険が必要になるのは主に病気やケガの場合なので、一番必要なのは医療保険です。

独身なら、妻や子供など養うべき家族はまだいないので、遺族にお金を残すことよりも、ある程度の貯蓄ができるまでは、入院費などの心配を減らすために役立つ医療保険の加入を考えましょう。

独身生活のうちは医療保険も高額保障のものに入る必要はありません。

医療保険には高額な保障がある商品もありますが、日本には公的医療保険制度があるので、差額ベット代など公的医療保険制度では払われない分が保障されれば十分です。

医療保険の中でもがんに特化したがん保険も独身生活中に入っておきたい保険の一つです。

がんになると、入院治療に時間がかかるので、普段通りに仕事をすることができなくなり、治療費はかなり高額になるためお金が必要になります。

家族に負担をかけないためには、がん保険に入って万が一の時に保障を受けられるようにしておきましょう。

個人年金については保険料が高いので、払う余裕のない方は保険ではなくて貯蓄を考えたほうがよいでしょう。

老後の年金の備えについて、独身の頃から考えることをオススメします。

結婚後、または夫婦だけになったときの夫婦生活に必要な保険とは?

1. 生命保険
2. がん保険
3. 個人保険
4. 医療年金

独身のうちは特に必要がないと保険に入らなかったけれど、結婚して初めて保険を検討する人は多いです。

子育てが終わって子供たちが一人前になった後、夫婦だけの生活になったため、改めて保険を見直したいという人もいます。

子供がいるといないとでは必要な保険が違うので注意しましょう。

結婚してまだ夫婦だけの場合は医療保険を中心に保険を検討すべきです。

独身時代と同じく特に高額の死亡保障を付ける必要はありません。

たとえば夫が亡くなった場合に妻は残されますが、基本的には結婚前の生活に戻るだけで、夫がなくなったために生活が苦しくなるというわけではありません。

死亡保障が必要ないわけではないですが、それほど大きな保障はつけず、葬儀代程度の保障にとどめてください。

最近は入院日数が減っているので、医療保険はある程度の貯蓄ができたら見直しをしたほうがよいでしょう。

病気の中でもがんは治療費が高く、仕事もできなくなってしまいます。

収入が大きく変化するため、がん保険は必ず入っておいたほうがよいです。

高額療養費制度があるので、入院などする場合でも医療費は大きくはかかりません。

ですから、問題なく治療が受けられる程度の保障は公的保険でまかなってください。

子供が独立して夫婦だけの生活になった夫婦は、子育て家庭のときと同じ保障がついた保険に入り続けることは意味がありません。

夫婦だけの生活になってから考えたいのは「これからの収入の保障」です。年金生活に入ってからも安心して老後が送れるよう、年金保険の保障内容をチェックしてください。

年齢が高くなればなるほど、夫婦生活を送る上で大切なのは老後の保障を一番に考えて、保険に加入することです。

老後に収入がなくなって、独立した子供たちに負担をかけることはなるべく避けたいと思います。

夫婦だけで、または配偶者がなくなってからも独立した生活ができるよう、これからの収入が確保できる変額保険や個人年金などの加入がオススメです。

子育て家庭に必要な保険とは?

1. 生命保険
2. 学資保険
3. がん保険
4. 医療保険
5. 個人年金

結婚しても子供が産まれるまでは貯蓄でなんとかなると思っていても、子供が生まれて初めて保険の必要性を認識します。

自分のことだけでなく、これからの人生がある子供のことを考えると、子育て家庭にとって保険の加入の検討することは大事です。

独身生活や結婚したばかりの時は死亡保障は厚くする必要はないですが、子育て家庭が最も考えたいことは死亡保障を厚くすることです。

最近は夫婦共働きでだとしても、ご主人が家計を支えている家庭の方がまだ多いですが、そのご主人が亡くなったときに残された妻と子供たちが生活できなくなったら大変です。

子供が大きくなるまでの生活の保障として、死亡保障が厚い生命保険に入るようにしてください。

ご主人が病気やケガで働けなくなったとき、入院費の負担やこれからの生活費はすべて奥さんがなんとかしなければいけません。

しかし子育て中では奥さんがご主人がこれまで働いていたようにお金を稼ぐことは難しく、入院費用や生活費用はとてもまかないきれません。

子育て家庭は入院中の保障がしっかり受けられる医療保険に入っておく必要があります。

子育て家庭でご主人ではなく、奥さんに万が一があった、または病気やケガで入院した場合のことを想定しておきましょう。

働き手であるご主人が働いていたら問題ないように思いますが、奥さんにケガや病気などで入院し場合、万が一の場合、家事や子供の面倒はご主人がすべて見なければなりません。

そうなると今までと同じように働くことはできませんし、働くなら家政婦などを雇う費用が必要になります。

奥さんに何かあった時に家庭をやりくりしていくためには、その時ことを想定して保障額を考えておきましょう。

夫婦だけでなく子供が生まれたら学資保険の検討も必要です。

子供が大学に行くかどうかを赤ちゃんの内、または生まれる前から判断できません。

子供がどんな選択をしても応援できるように学資保険はかけておきましょう。

ただし学資保険は内容をチェックしなければいけません。

子供の場合は医療費がかからないことが多いので、高い医療保障がついていないものを選んでください。

保険は加入後もライフスタイルの変化毎に見直しが必要

保険は一度加入すれば終わりというわけではありません。

加入した時は独身だったけど、結婚して子供が生まれた、または子供が大きくなって独立したとライフスタイルが変われば、保険も見直しが必要になります。

保険に加入したらもう保障が受けられるから安心だと思わず、ライフスタイルが変わったら保険の見直しをしましょう。

自分ではよくわからなければFPに相談することも可能です。

新しく保険に入る時だけでなく、保険を見直して保障内容を変更するだけでもFPに相談できるので、ライフスタイルの変化とともに保険を見直すようにして、常に自分に一番良い保険に入っている状態を維持していきましょう。

保険を選ぶ時はライフプランアドバイザーとじっくり選ぼう

保険にはじめて加入する人は、保険の内容についての知識は多くないため、間違えた選択をしてしまうことも。

ライフスタイルによって同じ保険でも選ぶものは全く変わってきます。

保険を選ぶ時はあせらずに、じっくりといろいろな保険商品を比較検討しましょう。

ところが、保険に関して素人である自分だけで考えても違いがよくわからず、内容を理解せずに、勧められたまま選んでしまうことがあります。

はじめての保険選びならば特に慎重に進めなければいけません。そんなときは保険のプロであるライフプランアドバイザーの助けを借りましょう。

ライフプランアドバイザーは保険についての知識が豊富なプロなので、疑問に対してすぐに答えを出してもらえて、保険商品を比較検討しやすいように資料にまとめてくれます

ライフプランアドバイザーと対話して慎重に保険を選べば、今の自分達にどの保険が必要で、どの特約をつけたほうがよいかを説明してもらえるので安心です。

まとめ

保険を選ぶ時はライフプランを考えた上で、自分や家族に必要な保障額を出して、どの保険に加入したらよいか比較検討します。

しかしたくさんの中から自分にあった保険を選ぶのは難しそうと、思う人がほとんどでしょう。

生命保険を選ぶ際は専門家だけを頼らず、自分で基本的な知識をある程度身につけてから、生命保険に加入する目的を決めた上で加入することをオススメします。

ABOUT ME
FPももか
保険比較ラボのFP(ファイナンシャルプランナー)岡野ももか。元保険販売員の経験を生かして、初心者や女性に向けて、わかりにくい保険選びを無駄なくお得に見直しする方法をわかりやすく紹介。